やっぱりタダ者じゃない!
映画「シザーハンズ」を観た事がありますか?
公開当初から気にはなっていたのですが、最近ちょっとした機会でやっと観る事が出来ました。
ずいぶんと昔の映画なので内容も色褪せているかと思いましたが・・・
いやあ、とんでもねえ!!
内容も映像も役者も素晴しい映画でした!
僕がとにかく1番印象に残っているシーンはジョニー・デップが始めて画面に現れるシーン。
自分の親代わりだった博士が亡くなってから、何年間も他人との接触が無く、寂しさを噛み締めながら永遠に続くとも思われる時間をたった1人で過ごしてきた人間が、不意に現れた訪問者に対して「見知らぬ他人に対する不安」と「久しぶりに他人と接触出来た喜び」と「ホントは飛びつきたい位に嬉しいのに、恥ずかしくて素直になれない気持ち」と「感情を出すのが苦手ながらも、抑えきれない喜びで思わず表情や態度にそれが表れてしまう」といった複雑で相対する表現を見事なまでに違和感無く、かつ無駄も無く、言葉など全く必要ない程に雄弁に芝居のみで語りきってしまう力!
過剰なパフォーマンスや奇抜な言動がほとんど無いのに、ハリウッドで長い間トップの座に居続けているのには、やはり理由があるのだなあ・・・と思いました。
映像に関しても、カラフルながらどこか人工的な寂しさがある色づかいや童話的ながらも現実的でもある街並みなどが美しかったです。切なくも美しい、甘くもありほろ苦くもあるこの作品は「人間・心・人生」を表現した映画であると感じます。どんなに明るい人間にも仄暗い部分が必ずあるように。華やかな勝者の裏には悲しみに暮れる敗北者がいるように。
そういった人生のシビアな部分をやわらかい優しさとセンスで包んだ非常に良い映画でした!
ご興味ありましたら、是非御覧ください!