第2章 ライバル出現!!
今日は今期2度目のワンデイキャンプの日。
前回は北風の猛攻に遭いポロシャツ短パンスタイルを貫けなかった渡辺コーチ。
今日こそはお前に勝ってやるぜっ!北風よっ勝負だ!!
今日のパートナーは岩下コーチ。彼は渡辺オススメコーチの1人だ。
人当たりが良くレッスンの空気を和やかにしてくれるコーチでとても頼もしい信頼のおけるコーチだ。
だが、そんな彼との激しい戦いが待っているとはレッスンが始まる前は思いもしなかった…。
天気は良好◎
渡辺コーチは自他ともに認めるほどの雨男。
参加者に感謝感謝。
しかし、風が強い。
桜台テニスクラブという場所がらか、風は横に吹き抜けていた。
【太陽が出ている×風が強い=ロブ練習】
という方程式に基づきレッスンはロブの対処が中心に。
参加者の皆さんも慣れない強風にはじめは戸惑っていたが、
対処法とその悪条件の活かし方を学んだ後はとても上手く風を利用していた。
と、レッスン自体はとてもスムーズに進行していたが、ひとつ気になることがある。
レッスン中、終始ポロシャツ短パンだった男がいる。
それは隣のコートにいた。
岩下コーチだっ!
いくら天気は良好と言ったって風は強い。
それに最近暖かくなってきたと言ってもまだ2月。
それは渡辺コーチの目には愚考と言っても過言ではない行動に映った。
前回のワンデイキャンプで北風に敗れ、軽く風邪をひいてしまい強気に攻めていけなっかた渡辺コーチ。
それをよそに彼はレッスン開始と同時にウォームアップを脱いで悠々と立っていた。
渡辺コーチは焦る気持ちを抑え、
「ふっ、外をなめちゃあいけないぜ」
と心の中でつぶやいていた。
が彼はレッスンが進んでもいっこうに着込む気配がない。
太陽さんがさようならをしても、北風さんがこんにちはをしてもびくともしない。
「そんな馬鹿な!」
と思い1歩遅れて渡辺コーチも戦闘体制になる。
しかし…
「寒っ」
と10分ともたずにウォームアップを着込んでしまう。
…なにおぉぉぉ 若いもんには負けてなるものか!
お前はたしかその身長にして体重50キロない上に体脂肪も少ない。
サミットの焼き鳥では鳥皮好んで食べ、
「それじゃ共食いじゃん」
とみんなに突っ込みをいれられているほど。
と調べれば調べるほど天変地異で真っ先に力尽きるだろうという体型!
なのになぜ平気な顔で
「寒くないっス。」
と言い放つ?
結局彼は、レッスン最後のの生徒同士のゲーム大会の時間も着込む事はなかった。
渡辺コーチの完敗だった。
なぜ負けてしまったのかは解らない。
細いから風の影響を受けにくい?
そんな馬鹿なことはあるか!冷静になれ友希!
と色々考えたが答えは出なかった。
この件に関しては引き続き調査が必要だ。
ひとまず、風の子の称号は岩下コーチ
君に譲ろう。