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「ロード・オブ・ザ・休日」  第三章~序~  by渡辺

戦いに備えて 

2月19日(火)
渡辺友希24歳の誕生日にして正社員登用試験の日だ。

渡辺は現在(平成20年3月)契約社員という雇用形態。

そこから正社員になる為にはいくつかの試験合格しなくてはいけない。

今日は基礎学力の筆記試験の勉強について話そう。
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渡辺は3年前に大学を卒業し、中・高等学校保健体育教員免許も取得した。

奴に出会うまでは基礎学力くらいならと余裕を持っていた…。

出会いは早々に訪れた。

まず手始めにと開いた数学の参考書。

開いた瞬間に思考ストップ。

「なんだこれは?」

大学でもほとんど戦わなかった相手にひるんでしまった。

久々の戦いは想像以上に過酷なものとなっていた。

これでは勝てない。
ヤツには勝てない。
1人では勝てない。

ということで急遽家庭教師を雇う事にした。

TOP氷川台のコーチには優秀な大学生コーチが沢山在籍している。

その中でも渡辺が白羽の矢を立てたのは

       「濱ちゃん」だ。

濱田コーチ(以降 大先生)は仲間内から「歩く計算機」と呼ばれ、

飲み会時の暗算時にはとても重宝されている。

そんな大先生は「早稲田大学理工学部数学学科」在籍なのだ。

頭の回転スピードは河内コーチのストローク以上。

大先生は渡辺が一目見ただけで震え上がってしまった難問を

1問数秒でやっつけていった。

濱ちゃん、お前は計算機なんかじゃない!大先生だ!

この日から大先生とのN5レッスンが始まった。

「違う!それには二次関数を使うんだっ」
「こんな問題5秒で解けっ!」
「最大公約数と最小公倍数の違いも分からんのか!」
「ZじゃないΣだっ!」

…鬼コーチ(泣ノД`)。o○ って思いました。


めげずに大先生の元、試験範囲を全て1人で解けるように

なった頃には弱気な渡辺はもういなかった。

何よりも大先生に指導してもらえた事に自信をつけていた。

さぁかかってこい!数学とやら!


つづく…